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焼き鳥やジンギスカン、オイスターバーや活イカ料理専門店など、ひとつの食材を前面におしだした飲食店はたくさんありますが、「たこ」をメイン食材としてあつかう居酒屋が千駄木にあることを知り、先日勤務先の仲間内5名で行ってきました。
お店の名前は三忠。
「さんちゅう」と読みます。
今回は三忠でいただいたおすすめメニュー・たこづくしのコースの実食レポートをしていきます。
目次
三忠の概要
住所:東京都文京区千駄木3-1-17
電話:03-3824-2300
営業時間:月・火・木・金]11:30~14:00(ランチ) 17:30~23:00(L.O.22:30)/[土・日・祝]17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:水曜日
カード使用可
東京メトロ千代田線千駄木駅1番出口を出た左手が団子坂下交差点です。
江戸川乱歩の「D坂」で有名ですね。
その団子坂を上っていった右手に目指す三忠はあります。
1番出口からでも徒歩2~3分の距離なので迷うことはないと思います。
写真には写っていませんが、下の写真向かって左側(YOGA STUDIO下)の通りが団子坂。
ぼくたちは18時半からの予約スタートでした。
19時過ぎになるとお店はすでに満席に。
夜に行かれる場合は、ぜひとも予約することをおすすめします。
店外・店内ともたこづくし。これは期待もいや増すばかりです!
たこ8コース内容紹介
それではいよいよ今回オーダーしたコースの紹介です。
「多幸コース」のなかから「たこ8」を注文しました。
ひとり5,500円(税抜・以下価格は税抜き表記)。
メニューを見たところ、お店で提供してくださるほぼほぼすべての調理法でたこが食べられるようです。
ちなみに本日いただいたたこは真だこは久里浜から、水だこは釧路からとのことでした。
詳細はこんな感じです。
真タコ 水タコ
焼タコ
うす造り
おどり食い
たこ焼 たこ天
珍味
酒盗チーズ
たことろろ酢
吸盤
明石焼
たこしゃぶ
たこめし
内容は季節や仕入れによって異なることもあるようですが、本日いただいたものはほぼこちらに沿った内容のものでした。
たこ8実食レビュー!
ドリンク類
まずはビールその他でカンパイを!
生ビール(650円)
赤星(瓶・650円)
梅酒ソーダ(550円)
赤星があるのはうれしいですね!
お通し
お通しはひとり300円。
だだ茶豆/からチーズ/アジフライの3点盛りです。
中でもアジフライが揚げたてサクサクでよかったですね。
ちなみにソースなどの調味料を何もつけないまま食べるのがおすすめです。
こういったお店はお通しのメニューをいただいた時点で、その後の料理の期待値があがります!
そしていよいよコース料理のスタートです!
真タコ 水タコ 焼タコ
真タコ、水タコと2種類の異なったたこをそれぞれお刺身や焼き物でいただきます。
水タコは泡醤油、真タコはわさび醤油、焼タコは岩塩でそれぞれいただきます。
メレンゲ状になった醤油はまろやかで水タコの吸盤との相性が抜群でしたね。
タコの旨味を十分に引き出してくれる泡醤油、おそるべしです。
サッと湯通しして下処理をほどこした真タコはタコの刺身の定番でしょう。
コースのスタートメニューとしていい役割を果たしてくれています。
この3点の中でのぼくおすすめは焼タコ。
ほどよく焼かれたタコはさらに身もひきしまり、岩塩で食べることにより、うま味が一層増すと感じました。これ、単品注文でも食べたくなります。
この3品はそれぞれ2~3切れで提供していただけます。
「全体的に少ないんじゃない?」と思われたかもしれませんが、そこはタコ8コース。
食事の量も十分に計算されています。
うす造り おどり食い
続いてでてきたのうす造りとおどり食いです。
写真右がうす造り。
写真左の小さなタコ壺の中のタコはレモンを絞って食べるおどり食い。
わさび醤油もありますが、うす造りはごま油で食べるのがおすすめです。
ごま油のコクが生タコにあいますね。
そしてたこのおどり食いははじめてでした。
吸盤が箸に吸いついています。
このこりこり感はやみつきなりそうですね。
タコ刺しとうにの和えもの
こちらはメニューにはのっていなかった一品。
イカ+ウニ+のりはよく見ますが、タコ+ウニ+のりの組みあわせは初めて食べました。
もともとウニの苦手な同僚がぺろりと食べておいしいと言っていたくらいなので、そのうま味は推して知るべしです。
日本酒でいきたかったのですが、なぜかモヒートで。
モヒートは650円です。
たこ焼 たこ天
続いてたこ焼とたこ天が登場です。
たこ焼といってもいわゆる小麦粉ベースの生地にたこが入っているなにわの名物・たこ焼きではありません。
関東では「さつま揚げ」、関西では「てんぷら」と呼ばれている魚のすり身をあげたものです。
三忠ではすり身の中にたこを入れてあげています。
たこ天は文字通りタコの天ぷら。
タコってあげると固くなるイメージがありますが、さにあらず。
とっても柔らかくてびっくりです。
どちらの品もだし汁につけていただきます。
とくにたこ焼はいわゆる普通のたこ焼を想像していたのでびっくり。
そして三忠のたこ天のうまさに感動!
これとご飯とみそ汁だけで一食成り立ちますね。
珍味
本日の珍味はタコの白子。
こちらも初めての体験です。
ポン酢であえられた白子はくさみもなく、つるっといただけました。
これぞタコ料理専門店だからこそいただける逸品ですね!
酒盗チーズ
コースもまだまだ道半ば。
酒盗チーズです。
さきほどのたこのうに和え同様、酒盗+チーズや酒盗+長芋などは食べたこともありますが、酒盗+チーズ+タコも初めてです。
今回は一品の中での初めての食材の組み合わせが多いメニュー構成です。
こちらもまさに長年タコ料理を手掛けているからこその発想ではないでしょうか。
それぞれが独立しておつまみなる食材を一気にあわせるなんて、素人だと思いつきもしませんね。
仮に思いついたとしても、合わせたとたんおたがいの味がケンカしてよいおつまみにはならないでしょう。
日本酒好きならぜひためしてほしいひと皿です。
たことろろ酢
そしてそのまま流れで日本酒でいきたいたことろろ酢。
わかめ、キュウリ、水菜ととろろ芋におおわれたたこを酢の物でいただきます。
いいぐあいのセットアッパーですね。
酸味で口の中を一度リセットしたら、クライマックスへ突入です。
吸盤
これはもう見るからにエスカルゴですね。笑
もちろんエスカルゴではなく、いただくのはタコの吸盤。
このガーリックテイストがコース後半の食欲のエネルギーになります。
個人的には日本からスペインへのいきなりの食の転調にびっくり。
でもおいしいくてとまらない!
ひとり2個なんて、なんてご無体な~。
なんて思いつつも、やはりうまいものは国境なんてかる~く超えていきますね。
明石焼
そしていよい明石焼の登場です。
三忠を検索すると必ずでてくるのがこちらの明石焼。
先ほどのたこ天同様、ぼくたちがイメージしている明石焼をはるかえこえたビジュアルです。
ちなみに写真は3人前になります。
外側のフワフワはメレンゲ状になっていて箸でかるくすくえます。
そのままきざみしょうが入りのだし汁で食べると、たしかに明石焼のテイストが!
こちらはだし汁
タコもふんだんに入っており、メレンゲのフワフワとタコのこりこりが絶妙な組み合わせですね。
先ほども思ったのですが、このような発想に再度敬礼を!
たこしゃぶ
そしてタコとの食のゲームもいよいよ終盤に。
野球でたとえるなら8回に突入です。
登板するのは負けなしのセットアッパー「たこしゃぶ」。
昆布だし、野菜、たこのうすずくりそして薬味とポン酢がテーブルに並びました。
鍋が煮立ったらまずはわかめと三つ葉以外の野菜類を投入し、再度煮立ったらわかめと三つ葉を投入しすぐに火を止めます。
そうすればタコしゃぶの準備完了です。
なぜしゃぶしゃぶする前に火を止めるのか…それはタコに熱が入りすぎるのを防ぐためですね。
しゃぶしゃぶの水タコはそのまま生でも食べられますので、火を入れ過ぎると固くなっておいしくなくなります。
くれぐれのしゃぶしゃぶのし過ぎにご注意を!
なかなか家庭では食べられない鍋ですね。
このタコもずっと食べていたくなります。
「タウリン1000㎎配合!」とみんな言ってました!笑
たこめし
そしていよいよこのコースも最終回。
〆のたこめしの登場です。
たこめしは赤と黒、2種類から選択できます。
赤はピリ辛のキムチ味、黒はタコのスミを入れた炊き込みご飯。
もちろんどちらも食べたいので両方オーダーを。
グループで来た時に味わえる特権ですね。
赤はキムチのスパイシーさがピリッときますので、酔い覚ましにもいいかもしれません。
ぼくは黒がおすすめです。
タコ墨をいただけるという珍しさもあるのですが、炊き込みご飯が味わえるうえに、なべのスープを入れて雑炊風にするとまたいっそううま味がグレードアップ!
次にどちらかひとつを選べと言われたらまよわず黒を選びます。
ちなみに鍋の残りのダシは塩を入れてスープとしていただけますよ。
塩は気持ち多めに入れた方がおいしくいただけるとでしょう。
いかがでしたでしょうか以上が「たこ8コース」の詳細レビューです。
が、まだこれでは終わりません。延長戦がありました!
別腹デザート
今回は5名で参戦しました。
ということはデザートメニューも全オーダー食べ比べです。
杏仁豆腐
焼きプリン
沖縄黒糖アイス
各400円
杏仁豆腐はコーヒーソースのほろ苦さがが味のいい演出をしています。
焼きプリンはメニューにもありますように大人のプリン。カラメルがナイス。
黒糖アイスは口の中をさっぱりとリセットさせてくれますね。
何をチョイスするかは難しいところですが、コーヒーソースの珍しさからいって杏仁豆腐がいいかもしれません。
三忠訪問レビューまとめ
いかがでしたでしょうか。
以上が三忠で食べた「たこ8コース」+デザートのレビューです。
お会計は計44,118円。
ひとりあたり9,000円弱。
予算的には少々お高くなるかと思いますが、チェーン系の居酒屋で3回食べるくらいの料金だと思えばいかがでしょうか。
ぼくも昔は「味より量」に重きをおくところがあったのですが、やはり大人になるとこういった食事がしたくなります。
たまの息抜きや自分へのご褒美をかねてこういったお店に行ってみるのもいいですよね。
千駄木の三忠、お店の雰囲気もよくておすすめです。
ぜひ一度食べに行ってみてください!