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鍋全景

ぼくたち夫婦は旅先にてなるべくローカルなもの、日本ではなかなか食べられないものを優先して食事をとるようにしています。

今回ご紹介する長白小館の酸菜白肉火鍋もそのひとつ。
あなたにもぜひとも食べていただきたい逸品です!

長白小館概要

住所:台北市光復南路240巷53号
電話: (02)2751-3525、(02)2711-2643
営業時間:11:30~14:00/17:00~21:00
休業日:月曜日、旧正月1週間、端午節・中秋節、8月全部
クレジットカード:不可
日本語不可、英語可
日本語メニューあり

店舗外観

店内

訪問したのは暮れも押し迫った12月28日の17時過ぎ。
ぼくたちの入店から1時間も経たない間に店内は満員になりました。
台北は旧正月がメインの祝日のため、今日も普段と変わらない一日のようです。
この日は昼間に鴨肉扁で食事をし、引き続き「一食入魂」で長白小館の酸菜白肉火鍋を楽しみます。
(鴨肉扁の記事はこちら「【台北 グルメ】西門でおすすめするローカル店はここ!鴨肉扁のガチョウ料理」)

酸菜白肉火鍋実食レビュー

今回のぼくたちが持っていたお店に関する事前情報は、とにかく量が多いからオーダーは小サイズの鍋オンリーで十分、ということだけでした。

メニュー名からも酸っぱい鍋ということは容易に想像はできるのですが、それ以上の情報はあえて収集せず、ほぼ「素」の状態での入店です。

着席と同時に渡されたメニューがこちら。
もう、鍋一択です。笑

メニュー1

ってことで、ここは事前情報通り酸菜白肉火鍋(小・1,080元)をオーダー。
鍋は注文時に牛、豚、羊から2皿分のお肉を選択できます。
ぼくたちは豚と羊を注文しました。
ついでに瓶ビールもオーダーです(100元)。

テーブル脇にもグランドメニューを見つけたので、そちらにも目を通しました。
鍋の追加具材のほか、煮込みやニラ饅頭、餃子からちょっとしたおつまみ的なものまでありますね。

メニュー2

それらのメニューをながめつつまずは乾杯!

ビール

ほどなくサーブされた鍋のセットがこちら。

鍋全景

鍋全景

追加具材の豚肉と羊肉そして野菜も同時にサーブしてくれます。
野菜はキャベツと春雨です。

鍋の具材が煮立つ間につけダレを作るよう、店員さんにうながされるままつけダレの調合コーナーへ。

おすすめの配合はこちらのようです。
まずはすすめられたものをそのまま調合しました(日本語表記もあります)。

マニュアル

実際のたれの素材はこのようにならんでいます。
コーナーの奥にはパクチーと青ネギのきざみがそれぞれやまもりになっており、そちらも自由にとることができます。

調合液1

調合液2

そしてこれが調合したつけダレ。

調合たれ

それでは鍋が煮えてきたところでまずはスープの味見を。
確かに酸っぱいですね。
しかし嫌みのない酸っぱさです。

そして酸っぱさ以上にアピールしてくるのがカツオベースの魚介だし。
先ほどのグランドメニューを確認しても、だしにはシイタケ、エビのほか、鰹節が使われているようです。
そして鍋の底にはカニがいましたので、だしには相当こだわっているようですね。

ただぼくたち日本人が想像する鍋とは決定的に異なるところがありました。

ちゃんこ鍋や寄せ鍋など、それなりに具だくさんな日本の鍋の場合、鍋から小鉢に取り分けるとそのまま食べるか、せいぜいポン酢などを軽くつけて味わうのが一般的ですよね。

しかし酸菜白肉火鍋は豚肉のほか、漬け白菜、台湾凍み豆腐、しいたけ(追加でキャベツと春雨)と日本の鍋もののように具材がたくさん入っているにもかかわらず、それだけではうまみが感じられないのです。

いや、だしの味はあるのですが塩気がまったくない。
もっとも、スープはかつお節の味がするだけ。
だから何もつけずに食べると鍋の味はとてもそっけなく、人によれば病院の食事とさえ思われるかもしれません。

しかしそれがどうでしょう!
先ほど調合したたれにつけると、これまでの味への不信感が一気に解消されます!

つけて食べる

ほんとうまい!うますぎる!
この一言が連発で出てきますね。

ベースとなるゴマダレに塩気を効かせた豆腐乳、にんにく、チャイブソースをおすすめしている指定の割合で配合し、パクチーとねぎを加えたたれにつけて食べることで、鍋のポテンシャルが一気に開花します!

こんな化け方をする鍋には初めて出会いました。
酸っぱい鍋とは聞いていましたが、その酸っぱさもつけダレを通すとさわやかになります。
そしてはしが止まりません。

当然食べ進めるとだしが少なくなるのですが、そこは店員さんが常に店内をケアしてくれており、適宜だしを継ぎ足してくださいます。

その後羊肉も入れていただきましたが、やはりお店が推す豚肉が最も合っているような気がしました。

羊肉

次に訪問する時は、お肉も豚肉×2にするでしょう。

ほどなく鍋も完食し、お店を出るころには体も十分温まってとても幸せな気持ちです。
台湾といえども雨模様の年末はそこそこ寒く、こういった鍋をいただけるのもとてもいいですね。

2023年大晦日、「孤独のグルメ」のラストでもゴローさんがおいしそうに食べていましたね(これにはびっくり!)。
そしてこの鍋には豚肉が合うとつぶやいていました。

長白小館まとめ

鍋2人前でおなかがいっぱいになるという事前情報は得ていたものの、どこか高をくくっていたところもあり他のメニューも食べられると思っていました。

しかしその目論見もあえなく撃沈。
ほんとに量が多くて満足度が高いです。

食べ盛りの高校生男子ならいざしらず、ぼくたちでは到底追加オーダーはできませんでした。

鍋の中でも何がおいしかったか妻に尋ねたところ、妻曰く「春雨」とのこと。
そのこころを問うと、いろんな成分のだしをふんだんにすっているからという理由でした。

たしかになるほど!
この春雨をたれにつけて食べるとおいしかったです。

そしてぼくも妻も共通して思ったことはベースのソースをゴマダレではなく芝麻醤にしたほうがもっとうまみがあるな、ということです。

芝麻醤もたれの配合コーナーにありますので、定番の味を試した後はこちらもどうぞ味わってください。
配合の割合はゴマダレベースと同じです。

いずれにせよローカルな鍋ものを味わいたいようでしたら長白小館はおすすめです!

ぜひ一度訪問なさってください!

できれば宿泊先のホテルなどで予約をしていただいてからお店に向かうことをおすすめします。