東京近郊の保養地、温泉地として全国的にも有名な箱根。
なかでも有名なのが箱根湯本です。
新宿から小田急ロマンスカーに乗ればおよそ90分で箱根湯本に到着と気軽に行ける旅行先としても大変人気があります。
しかしひとくちに箱根といっても意外と広く、もしあなたが箱根湯本エリアではなく、すすき野で有名な仙石原エリアに向かわれるなら新宿からの移動には高速バスをおすすめします。
本記事ではぼくの実体験をまじえつつ、新宿から箱根行の高速バスの乗り方や車内の環境などをレビューしていきます。
仙石原の位置
なにはともあれここで仙石原の位置を再確認しましょう。
仙石原の位置をいま一度頭に思い描いていただけることで、なぜ高速バスが便利なのかがもっと理解していただけるようになりますよ。
仙谷原エリアは箱根の北部(芦ノ湖の北側)にあたります。
下の地図の赤枠で囲まれた場所です。
この地図の右下の「+」ボタンを一度クリックすると地図が拡大され、箱根湯本駅からかなり離れていることがわかります。
また、そこから「+」ボタンを3回クリックし、地図を右にずらすと仙石原の市街地が拡大されます。
長安寺のそばを走る国道138号線の南側がレストランなどの多い中心街になります。
仙石原の位置を再確認できたところで、次は高速バスと電車のコスト比較についてお話いたします。
高速バスと電車の比較
高速バスのコストパフォーマンスがいかによいかを知っていただくために、まずはバス以外の交通手段を用いて仙石原に行く方法をみてみましょう。
一般的には新宿から小田急ロマンスカーで箱根湯本まで行き、箱根湯本からはバスやタクシー、もしくは箱根登山鉄道やバスを乗り継ぐルートが一般的です。
ロマンスカーなら新宿から箱根湯本までの所要時間は約90分と早いですが、そのあとのバスなどの乗りつぎに時間がかかります。
運賃もロマンスカーが新宿-箱根湯本間で2,280円(特急料金1,090円+乗車賃1,190円)、箱根登山鉄道にて箱根湯本から仙谷案内所前までが750円で計3,030円かかります。
しかし今からご紹介するおすすめの高速バスならバスタ新宿から仙石エリアまで乗り換えなしの一本で到着でき、しかも片道2,000円を切ってお財布にもやさしいですよ。
バスタ新宿への行き方
コスパも優れている高速バスですが、まずは乗車場所であるバスタ新宿への行き方からお伝えします。
バスタ新宿はJR新宿駅・新南口直結2分。NEWoMan(ニュウマン)新宿4Fに乗り場があります。
私鉄、地下鉄各線ご利用の方はJR新宿・新南口を目指して歩いてください。
NEWoMan(ニュウマン)新宿は駅直結です
NEWoMan(ニュウマン)外観
甲州街道をはさんだ真向いはJR新宿駅南口になります。
JR新宿駅ミライナタワー改札をでて左折するとこちらのバスタ新宿4Fへと行けるエスカレータに乗れます。
バスタ新宿の4Fの入り口をくぐるとすぐ左手にはファミリーマートがあります。
バス乗車前にドリンクや軽食などを購入しましょう。
右手には土産物屋さんも。お土産を買い忘れた場合はこちらが便利です!
そしてこちらが4Fのりば施設の全体地図です。
乗り場はABCDの4エリアに分かれています。箱根・仙石原方面はBエリア(B4)です。
チケットの買い方
チケットはバスタ4Fのチケット売り場でも入手可能ですが、シーズンによっては当日購入ですと売り切れの場合もあります。
できればインターネットでの事前予約をおすすめします。「高速バスネット」で検索願います。
なお、インターネット購入の場合は乗降車バス停の指定も必要になります。
乗車は新宿バスタ、降車は指定のバス停から選択しましょう。
高速バスネット予約画面。アカウントを作りましょう。
仙石原エリアにもいくつかバス停が存在します。
あなたが降車したいバス停をプルダウンで選んでください。
箱根仙石か箱根仙石案内所が飲食店が多いバス停です(このエリアの中心地です)。
なお、バスタ新宿を出発する仙石原行の高速バスは正確には「御殿場駅経由、箱根桃源台」行のバスになります。
このバスが仙石原エリアを通りますので、途中下車願います。
朝(6:35発)から夕方前(15:05発)まではおよそ30分に1本「御殿場駅経由、箱根桃源台」行のバスが運行しています(ただし14:05発の次は15:05発になります)。
なお、オンラインでは事前に座席も指定できますよ。
ぼくは空きがあればいつも最前列を予約しています。
視界の見通しが良いので景色が楽しめる上に、足も比較的ラクに過ごせるからです。
この日も最前列を予約しました。
乗車するバスについて
バスは2人掛けシートです。
トイレもついています。
シートは通常の観光バスのような座り心地で、座席のリクライニングも可能です。
もしあなたが海外旅行で使用するような大きなスーツケースをお持ちでも、こちらのバスは長距離深夜バスのようにトランクルームもついているのでご安心ください。
ぼくたち夫婦も荷物をまとめて持っていくために、大きめ(100リットル)のスーツケースで行っています(中身は着がえだけなのでほぼ空っぽです)。
所用時間・運賃について
バスタ新宿から仙石原エリアのバス停までの所用時間は、用賀から東名高速を利用し、JR御殿場駅を経由しておよそ2時間強。
道路状況に左右されますが、ぼくがいつも利用している10時35分バスタ新宿発のバスでは、ゴールデンウィークにもかかわらず、到着予定時刻の1時間強ほどの遅れで目的のバス停(箱根仙石案内所)まで着きました。
秋や冬にも同じ時刻のバスを利用しているのですが、大幅に遅れた経験はありません。
とはいえ道路状況は時々刻々と変化しますので、時間に余裕をもったスケジュールを組むことをおすすめします。
やはりバスは電車に比べて到着時間が読みづらいという点はどうしても否めません。
現地できっちりとした観光スケジュールをすでに組んでいる方にとってはバス移動は難しいかもしれませんね。
運賃は片道1,900円。インターネットによる申し込みですとこの運賃より若干お安くなります。
なお、降車停留所により若干の運賃の変動がありますが、終点の箱根桃源台で降車しても2,010円です。
高速バスですから東名高速内にあるバス停には各駅で停車していきます。
しかしそれほどストレスもなく、一眠りしていると目的地に到着といった感じです。
なおサービスエリアへの立ち寄りはありません。
途中、御殿場に近づくと車窓から様々な角度の富士山も見えますので、晴れていれば素敵な景色も楽しめます。
(この景色を堪能するためにも、座席予約はいつも最前列にしています)
高速道路を走行中から撮影した富士山
JR御殿場駅前からの富士山
御殿場駅から箱根方面へ向かう途中から撮影した富士山
このように仙石原に直接向かわれる方にはこちらのバスルートがかなりおすすめです。
箱根湯本の人込みに酔うことなく一本で目的地まで行けますので、一度お試しください。
ちなみにバスタ新宿から直接すすきの草原を見に行きたい方は、バス停「台ヶ岳」で降車することをおすすめします。
バス停を降りたところにファミリーマートがあり、ちょっとした飲み物を購入したりやトイレ休憩などを取った後に散策ができます。
台ヶ岳のバス停から75号線を地図の向かって左側(西側・バスの進行方向)に向かって歩くとすすきの草原が広がっています。
秋の景色は本当に見事なので、ぜひ一度足を運んでみてください!
高速バスおまけ情報
こちらのバスの設備として無料WiFiと1席につきひとつのコンセントもついています。
スマートフォンの充電も可能ですので、充電機器を持ち込みください。
これも高速バスならではのおもてなしですね。
車内の無料WiFiとコンセントサービスは思った以上に重宝し、ぼくたちもギガ数や電池の消耗を気にすることなく、箱根の観光情報をいつも検索しています。
こういった細やかなサービスも料金の安さとともにうれしいですね。